今回は終末期を自宅で過ごす(在宅医療)を選択した場合をご紹介します。
新型コロナウイルスの蔓延により、一旦入院すると面会ができないため、在宅での生活を選択される方も増えています。
1-2.自宅で過ごす(在宅医療)場合
これまでと同じように通院もしますが、体調が悪くなり通院自体が辛くなってきた場合や、主治医が病状・体調を見て在宅医療を勧める場合があります。
その場合も、通院していた病院や主治医との関係がなくなるのではなく、状態に応じて連携してくれることがほとんどです。
主治医が在宅医療を提案した場合、窓口で相談するほか、病院によってはソーシャルワーカー(MSW)から連絡があります。
在宅診療を選択する場合
*1:MSWから紹介してくれることが多いですが、ご自分のニーズと合うところを探すことも大切です。
40歳以上で介護保険を受けていない場合には、ケアマネジャーを決定し、介護保険の申請も行う必要があります。
また、紹介されたところばかりでなく、様々な情報を集めることが大切です。
介護保険制度、料金、訪問看護ステーションの特徴、訪問診療クリニックの特徴、夜間休日体制、医師や看護師の
評判など、気になること、不安に思うことを聞いてみましょう。
なお、自宅で過ごす(在宅での看取り)場合の具体的なサービスの導入として、訪問看護ステーションや訪問診療クリニックが介入し、療養環境を整えるために、居室のレイアウトを変えたり、居室を変更したり、状況に応じて介護ベッドや備品を揃えたりすることがあります。
訪問看護師は体調を見るだけでなく、療養上のアドバイスや、精神面のケアも行ってくれます。
次回は在宅看取りの具体的な例をお届けします。